小説が結末まで書けない時はジャンプ打ち切り漫画方式で ~「書く習慣(いしかわゆき著)」を読んで~
小~中学生の頃は妄想の世界が大好きだった。
机にかじりついてノートに自分が作った世界をどんどん書いていた。
本も大好きだった。ファンタジー小説をたくさん読んだ。
今思えば、常に頭の中は妄想の世界を広げていたので、子供としてはちょっとどころかだいぶ変わった子だったかもしれない。
いつから書かなくなったんだろう?
いつから本を読まなくなったんだろう?
大人になったから?
いや、元々その小説も一度として完結まで書けた事はなかった。
きっかけは自分よりも優れた人がいたからだった、ような気がする。
そして私は書くのをやめた。
それからの人生は、思い返せばとてもつまらないものだった。
また何となく書いてみようかな?と思うようになるまでは、いろんな事があった。
10年のニート生活、親の死、ニート脱出、仕事での鬱、転職etc...それらについてはまた別のブログに書くとして。
まず書くにしても文章を書くこと自体には慣れているものの、私は「何事も続けることができない」という致命的な弱点がある。
そこで一冊の本を手に取った。
この本が「また書いてみようかな?」と思う私にとって素晴らしい出会いとなったので紹介したい。
まず、文章がとても読みやすい。
しかしその文章も、本人は元々あった能力ではなく、習慣にした事で徐々に自分の文章が出来上がってきたのだそうだ。
続ける事が何よりの練習で、そしてそれはいつか財産になる。と。
そして著者は本の中で「書くって自由で、意外と適当でいい」と言う。
「完璧主義も捨てて、どんな形でいいから終わらせる勇気を持とう」
作者が終わり!と言ったら終わりでいい。
適当すぎない?とも思ったけれど、ジャンプの打ち切り漫画など「俺たちの戦いはこれからだ!」で終わったとしても、その漫画が好きな読者だったら、その後の登場人物のストーリーは読者が自由に妄想をしたりするので、確かに「これで終わり!」としてもいいのかもしれない。
終わらせなければならない、というプレッシャー。
終わらなかった事に対して罪悪感を持ち、私はやっぱりダメだと落ち込み、書こうと思っても前回のものが終わらせられなかった事ばかりを考えてしまい、書けなくなるを繰り返してきた。
そんな私に「終わらせる勇気」という言葉にはとても勇気をもらった。
本を読む前は小説を書く為にこの本を読み始めたけれど、本を読み終わった後、こうしてブログを始めていたりする。
小説もまた書いてみようと思う。
適当に、完璧は目指さずに。
まずは書く事に慣れて習慣にする事から。
明日も書きたい。